川喜多喬「人材育成論入門」

人材育成論入門 (キャリアデザイン選書)

人材育成論入門 (キャリアデザイン選書)

川喜多喬「人材育成論入門」のクイズへの回答を試みるシリーズ、5日めです。ついに一週間続きました。ということで、例によってまずは本日の設問。

26〜27頁 問5

 1908年、ヘンリー・フォードはT型フォードを発売する。最初は850ドル。1923年には290ドルまでになっていた。1908年から1927年までに1580万台が売れた。しかしフォードは、ガソリンタンクをフロントシートの下に置くことにこだわった。T型が黒ばっかりだったということもあるが、このデザインのおかげでも売れ行きは止まった。なぜか。


デザインの問題というより機能の問題だと思うのですが、モデルTはコストダウンのために、ガソリンタンクからポンプなどでガソリンをキャブレターに供給するのではなく、自然に(重力で)流れこむ、というシンプルな設計になっていたようです。そのため、急な上り坂ではタンクが傾くためにガソリンがあってもキャブレターに流れ込まなくなり、エンジンが止まるというトラブルが多発しました。ドライバーはそうした事態を避けるため、急な上り坂にさしかかると車の向きを変えてバックで登っていたということです。
ちなみにガソリンメーターもついておらず、現在のクルマのオイルゲージのようなものでガソリンの残量を確認するというものだったようですが、これがまたかなり見にくいものだったようです。特に夜は見にくく、マッチを擦って確認しようとしたら「ボン!」なんてこともあったとか。

それでは次の設問を。
26〜27頁 問6

 トーマス・エジソンが初めて映画に音をつけた。ただしそれは(円筒アナログレコード式)録音機を使うもので、絵と音がしばしば、ずれた。アイオワ州生まれのリー・ド・フォレストがフィルム自身に直接音を記録するサウンド・トラックをつける方式を開発したのが1923年。しかし、当初、映画会社はその発明に抵抗した。その理由はコストが高くなることが一つだが、もう一つの理由は。

週末をはさみますので、解答案は月曜日ということで。