川喜多喬「人材育成論入門」

人材育成論入門 (キャリアデザイン選書)

人材育成論入門 (キャリアデザイン選書)

きのうに続いて、川喜多喬「人材育成論入門」のクイズへの回答を試みるシリーズです。まずは、本日の設問。

26〜27頁 問2

 1990年、イーストマン・コダック社は、安くて使いやすいカメラを発売した。その広告は、子供をターゲットにした。「どんな学童でも、イーストマン・コダック社のブローニー・カメラを一台持っていれば、立派な写真がとれます」。以前から、小さな箱型カメラはすでに市場で発売されていた。しかしビレットというカメラは6ドルし、バックアイというカメラは10ドルしていた。が、ブローニーは、なんと1ドルだった。なぜ、コダック社は、カメラを安くできたのか。

これはちょっと難問?です。というのも・・・
 
イーストマンによるコダックの経営は有名な事例で、「なぜ、コダック社は、カメラを安くできたのか。」という設問だと、さまざまな要因(技術革新もありますし、とくにコダックは大量生産によるコストダウンを得意としていたといいます)が考えられるからです。
ここでは、ビレット(Bullet;日本ではブレットと表記されることが多いようです)との比較という点から、1ドルブローニーは紙製だったというのが題意にかないましょうか。もちろん、カメラ本体で利益を上げなくてもフィルムや印画紙などで利益を出せるというビジネスモデルを可能としたことも有力な要因でしょうし、将来のユーザーである子供を取り込み、写真愛好家として育てるとの意図もあったでしょう。ちなみに、1ドルブローニーには次々と追随者が現れたそうです。

さて、明日の設問です。

26〜27頁 問3

 1904年、アメリカ人のトーマス・サリバンは、アメリカ人はイギリス人のように長々と休憩時間をとってお茶を楽しむ、のんびりした国民ではないことがわかった。そこで彼は、何を発明したか。

これは簡単でしょうかね。