national median

ユニセフによれば、先進各国で貧困層の児童が増えているそうです。

ユニセフ:先進国で貧困層の児童増 母子家庭など影響
 
 …国連児童基金ユニセフ)は1日、日本など先進国の多くで、各国内の「貧困層」に属する子ども(18歳未満)の割合が増えているとする調査報告を発表した。各国ごとに国民の平均収入の50%に満たない家庭の子どもを「貧困層」とみなしていることから単純比較はできないが、日本も00年のデータで子ども全体の14.3%が「貧困層」にあたり、90年代初めに比べて2.3ポイント増加していると指摘した。

 ユニセフは、先進国で「貧困層」の子どもが増える要因として、不況による雇用の不安定やシングルマザーの増加などを指摘。国内総生産(GDP)に対する社会保障費の割合が高い国では「貧困層」の比率も低いとして、政府の取り組みを求めている。…
毎日新聞MSN毎日インタラクティブ 2005年3月1日 20時00分)
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/wadai/news/20050302k0000m040052000c.html

元ネタもウェブでみることができて(http://www.unicef-icdc.org/presscentre/presskit/reportcard6/repcard6e.pdf)、先進国ではやはり米国が断然高いとか、なかなか興味深いデータもありそうですが、それはそれとして(なにしろまだきちんと読んでないので)、記事では報告書のnational medianを中間値ではなく「国民の平均(収入)」と訳しています。どちらの意味でも使うのでしょうが、収入の国民平均はごく一部の高収入者に引っ張られて実感より高く出がちであるといわれていますし、こうした分析であれば中間値が使われているのではないかと思うのですが、どうなんでしょうか。わかる方に教えていただければ幸甚です(たぶん、ちゃんと読めば書いてあるのでしょうから、まずは読めよといわれればそのとおりなのですが・・・)。