ビジネスガイド12月号

 (株)日本法令様から、『ビジネスガイド』12月号(通巻927号)をお送りいただきました。いつもありがとうございます。

 本号の特集は「経営環境リスク対応助成金補助金」と「能力不足・問題社員の減給」の2本で、前者は最賃引き上げ対応に活用できる助成金等と、事業再構築補助金の解説記事です。後者は特集名の事態を合法に実現するための理論武装がなかなか興味深いものがあります。
 八代尚宏先生の連載「経済学で考える人事労務社会保険」は「役職定年制の再評価」で、内容的には役職定年制を切り口に日本企業の宿痾であるポスト詰まり・仕事詰まりを論じ、管理職の職務内容を厳しくすることで管理職を目指す人を減らす・専門職を目指す人を増やすことが提言されています。大内伸哉先生のロングラン連載「キーワードからみた労働法」は「裁量労働」で、この7月に出された厚労省検討会の報告書で示された裁量労働制見直しの方向性をもとに、あらためて詳細な検討が加えられています。