(公財)中部産業・労働政策研究会(中部産政研)様から、『産政研フォーラム』2020年冬号(通巻128号)をお送りいただきました。いつもありがとうございます。
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今号の特集は前号・前々号に続いて「これからの技術革新の中での働き方3」で、この問題への関心の深さが窺えますが、今回は東大の柳川範之先生のインタビューが掲載されています。まあしかし読んでみると比較的穏当な論調で(それでも企業内訓練についてはまだ過小評価だと思いますが)、かつてのNIRA「終身雇用という幻想を捨てよ」の頃に較べるとずいぶん実情をふまえた議論になっているなと感じました。まああれももう10年以上前になりますしね。呼び物の大竹文雄先生の連載「社会を見る眼」は「品不足の理由」で、昨今品不足で話題になったマスクの例とトイレットペーパーの例を対比させて、前者には価格調整(と再分配)による対応、後者には(適切な)情報提供による対応が適当だということがわかりやすく説明されています。