リクルートワークス研究所『Works Review』

 リクルートワークス研究所様から、『Works Review』をお送りいただきました。いつもありがとうございます。副題に「「働く」の論点2019」とあり、特集は「マルチ化するキャリア。」となっています。
https://www.works-i.com/research/paper/works-review/works-review-vol13/
↑まだウェブサイトにも掲載されていないようなのでとりあえず昨年のものを貼っています。すみません。
 これまでも毎年研究所の紀要として『Works Review』が刊行されていて楽しく勉強させていただいてきましたが、開所20周年を機に研究所のオピニオンペーパーとして新創刊したということのようです。従来とは異なり、冒頭に大久保所長と明大の野田稔先生の対談が置かれており、続いて豊田義博氏による解題的な解説があり、さらに「マルチ化」に関連する論文が4本続いています。その後は「Annual Theme」ということで個別論点に関する論文が6本掲載されていますので昨年までの紀要的な性格も維持されているようですが、全体に論文のボリュームは短くされているように思われ、論文集というよりはたしかにオピニオンペーパーという性格が意識されているように感じました。
 まだ特集をざっと読んだだけなのですが、世の中の趨勢を先取りした議論が特集されているわけなのでボリュームゾーンにいまひとつ食い込んでいない感が残るのは致し方のないところなのでしょうか。現実問題として私自身のキャリアもかなりマルチ化しているのではないかと自分では思うのですが、しかしここでの議論が自分のことだという感じがあまりしませんでした。まあこのあたりは豊田氏が書かれているように「これまでもキャリアはマルチステージだった」という話なのかもしれません。後半部分もあわせてしっかり勉強させていただきたいと思います。