下野淳子『メンタル・タフネス』

経団連事業サービスの讃井暢子さんから、経団連出版刊行の下野淳子『メンタル・タフネス−はたらく人の折れない心の育て方』をお送りいただきました。いつもありがとうございます。

メンタル・タフネス-はたらく人の折れない心の育て方

メンタル・タフネス-はたらく人の折れない心の育て方

送り状に記載されていた概要は以下のとおりです。

 企業において高い成果を発揮できるのは、希望、自己効力感(自分に対する信頼感)、レジリエンス(再起する力)、楽観性がまんべんなく高い人であることが、これまでの研究から明らかになっています。これら4つの要素は本来、だれにでも備わっているものであり、心の力(メンタル・タフネス)を形づくるといわれています。
 そこで本書では、「希望をつくり出し」「自分に対する信頼を高め」「逆境からしなやかに立ち直り」「楽観性を育む」ことにより、心の力(メンタル・タフネス)を強くしなやかにする方法をわかりやすく紹介します。あわせて各要素のアセスメント(自己診断)を収録しました。

ポジティブ心理学とその応用についての紹介と宣伝の本で、紹介については初めて知る話も多く面白く読みました。宣伝に関しては正直なところかなり鼻につきますが(笑)、まあ著者のご商売なので致し方ないとしたものでしょう。
ということでとりあえず私はかなり典型的な方略的楽観主義者だということはわかりました(笑)。著者の想定とは異なるでしょうが、この本のメリットのひとつとして、さまざまなタイプ分けのあてはめを通じて「ああみんな私と同じってわけじゃないんだな」ということにあらためて気づく、ということがありそうな気がします。逆に言えば、「メンタルタフネスは誰にでも備わっているのだ!おまえが俺のようにできないのはすべてやるべきことをやっていないおまえが悪いのだ!」となってしまうのが大きなリスクということかもしれません。