山口浩一郎監修・「統合人事管理」研究会編著『統合人事管理』

経団連出版の讃井暢子さんから、山口浩一郎監修・「統合人事管理」研究会編著『統合人事管理−グローバル化対応の法律実務』をお送りいただきました。ありがとうございます。

統合人事管理―グローバル化対応の法律実務

統合人事管理―グローバル化対応の法律実務

市川佐知子先生が中心となって、東京第一弁護士会所属の先生方による研究会の成果をまとめたものということで、海外事業体での雇用管理や、日本における外国人従業員の雇用管理における法的問題点についてのQ&A形式による解説が中心になっています。
最初は法の適用や裁判の管轄といった基礎的な事項からはじまりますが(それとて決して簡単ではありませんが)、後に進むと海外旅行添乗員の労働時間管理や、米国人従業員からの有期5年無期転換権の返上提案などといったホットイシューや、米国本社の経営不振にともなう日本法人への人員削減命令といった切実な問題なども登場しています。現地法に関する解説に限界があるのは致し方ないところですが、日本国内に関する内容は企業の実務家にとってかなり気になるだろうと思われる設問も多く、グローバル化が進む中で実務家にとってかなり役立ちそうな本といえそうです。