本日第二次菅内閣が発足し、厚労相は長妻昭氏から細川律夫氏に交代となったとのことです。第一次菅内閣でも厚労副大臣として事実上労働政策を統括しておられましたので、労働政策についてはとりあえず継続性が確保されることになりそうです。
副大臣就任時にも取り上げましたが(http://d.hatena.ne.jp/roumuya/20090918#p1)、労働政策へのスタンスは民主党議員としては「普通」の範疇のように思われ、官僚は一安心しているのではないかと思います。いやまあ大臣が交代しただけで大喜びかもしれませんが。もちろん「普通」だからいいというものでもないわけで、新大臣は「人権派弁護士」としても著名な方ですが、市民運動を通じて社会を変えようとするときの主義主張や、野党として政策論を闘わせようというときの主義主張を与党の立場で行政に携わる際にそのまま実現しようというのはあまり現実的ではないわけで、そのあたりをしっかり使い分けていただければと思います。まあ、立場変われば言うこと変わるというのもあまり甚だしいのはいかがなものかという考え方もあるでしょうが、一方で君子豹変すともいうわけで。第一次菅内閣ではあまり表立って目立つ言動は多くなかったように思われますが、とりあえず人権派弁護士のわりには(激しく偏見)それほど原理主義的な方ではなさそうな印象はありますので、ぜひとも現実を踏まえた行政をお願いしたいものです。