取得できる雰囲気

今朝の日経産業新聞から。

 子育て・育児支援ポータルサイトを運営するブライト・ウェイ(東京・足立)が実施した出産と仕事に関するアンケート調査によると、育児休業制度があっても取得できる雰囲気ではないと感じている人が四人に一人以上いることがわかった。企業は社員の育児を支援する雰囲気作りにも力を入れる必要がありそうだ。
 育児休業制度について尋ねたところ「育児休業制度があっても取得できる雰囲気が社内にない」(二六・〇%)、「育児休暇を取得しても復職後の仕事やポジションが変わる」(一五・七%)など育児休業制度に関する不満が合わせて四割を超えた。
 一方、「問題なくフルに育児休暇を活用でき、取得後も元職に復帰できる」は二六・〇%にとどまった。
 復職を阻んでいる理由を尋ねたところ「子供の発熱など急な早退や休みに職場の理解が得られない」(三四・九%)や「就業時間・条件が合わない」(二五・七%)などが上位を占めた。企業のワークライフバランス(仕事と生活の調和)への取り組みはまだ遅れているようだ。
 調査は全国の十―六十代前半の男女(男七十八人、女五百七十三人)にアンケート形式で実施した。調査期間は二〇〇八年四月一―三十日。
(平成20年5月9日付日経産業新聞から)

詳細な結果が不明で知りたいところですが、この結果はどんなもんなんでしょう。「育児休業制度があっても取得できる雰囲気が社内にない」が26.0%ということは、とりあえず制度がある企業の4分の3近くは取得できる雰囲気があるということでしょうから、思ったよりは良好な結果のような気がします。「問題なくフルに育児休暇を活用でき、取得後も元職に復帰できる」が26.0%というのも、企業・職場の負担を考えればけっこういい数字なのではないでしょうか。まあ、これはもっと高くできるようには思いますが…。
こうした意識というものは、もちろん100%はひとつの理想でしょうが、どこまで行っても取得しにくいという雰囲気を感じる人はいるというのも現実でしょうし、「問題なく」を100%にしようと仮にあらゆる手段をとった(これ自体現実的でない前提ですが)としても、誰かはどこかどうかに問題を感じてしまうものではないでしょうか。