法曹の就職難

きのうの朝日新聞から。

 来月から年末にかけて修習を終える司法修習生約2500人のうち、現時点で少なくとも100人以上の就職先が決まっていないとみられることが日本弁護士連合会の調査で分かった。例年なら行き先が固まっている時期だが、今年は、司法制度改革で司法試験合格者が増えている影響で、当初から「就職難」が予想されていた。調査結果は懸念を裏付けた形だ。
…裁判官、検察官に任官するのは全体の1割弱で採用数に大きな変化はなく、結果的に弁護士を目指す修習生が激増しているため、日弁連は状況の把握を進めていた。

 法曹界ではかねて「2007年問題」として就職難を危ぶむ声が高まっていた。合格者は10年には3千人に増える見通しで、来年以降はさらに深刻になる恐れがある。
(平成19年8月27日付朝日新聞朝刊から)

えーと、2,500人中100人なら4%で、ということは内定率96%ですね。これは一般的な新卒就職に較べるとだいぶ優れたパフォーマンスだと思うのですが…。まあ、弁護士事務所にこだわらなければさらに内定率は上がると思います。これから法曹の仕事は増えると見込まれていて、だから法曹を増やすわけですし、法曹界はこれまで非常に厳しい参入制限で守られてきたことを考えると、多少はオーバーフローしてインチキな法曹をはじきだすくらいのことはあってもいいような気もします。