高齢者の起業

きのうの日経新聞夕刊から。

 定年後に福祉や環境などの分野で起業するシニアが増えている。地域や社会の問題解決を非営利組織(NPO)やボランティアとしてではなく事業を通じて目指すもので、前職と関連の少ない分野に飛び込むケースもある。会社設立のための資金集めや事業の運営方法など課題も多いが、定年後の生きがいと収入を同時に求めるシニアを支援する制度も徐々に広がってきた。
(平成19年5月17日付日本経済新聞夕刊から)

定年後も企業で働きつづけなければならないわけではないですし、自分にあった働き方をめざすなら起業も一つの選択肢でしょう。ただ、先が長くて多少の失敗は十分取り戻せる若壮年と異なり、高齢者は起業で失敗して多額の負債を負ったりするとその先の生活設計が成り立たなくなります(まあ、高齢者にそんなに貸す金融機関もないでしょうが)。逆に、高齢者はそれほどの現金収入も必要としないことも少なくないことも考え合わせれば、ローリスク・ローリターンの起業を推奨すべきでしょう。となると、たしかに福祉や環境などの分野には適したものが多いのかもしれません。