産婦人科から女性診療科に

 病院の看板や掲示板に使う診療科名について総務省は18日、「産婦人科」では抵抗感があるとの苦情を受け、「女性診療科」など別の科名も使えるよう厚生労働省に要請した。
 総務省によると、「高校生の娘を連れて行くのに、妊娠や性病のイメージがあって心理的な抵抗感がある」「女性として通院しにくい」という相談があった。医療機関に意見を聞いた結果、女性診療科という名称を支持する声が多かったという。
 産婦人科の診療科名は、医療法施行令で「産科」か「婦人科」にしか言い換えられず、導入には政令改正が必要となる。
(平成18年1月19日付東京新聞朝刊から)

なるほど、これはごもっともです。そういう誤解を招くのであれば、言い換えるのもまことに適切な対応と申せましょう。受診者のイメージだけではなく、これで不足が深刻な同科をめざす医学生が増えるかもしれません。
もっとも、名称を変えたり使わなくしたりしても、内容は変わらないわけですから、性病予防などは引き続ききちんとやることが必要でしょう。