小泉首相は18日、中小企業の現状を把握するため都内の製造会社を視察した。
東京・東向島の金型製作会社「岡野工業」で、同社が開発した世界で最も細いという先端の直径が0・2ミリの注射針を製造する工程を見学した。
首相は、実際に自分の左腕に注射針を刺し、「痛くない。本当にこれで刺さっているの。これなら子供でも泣かないよね」と驚いた様子で、「改革も痛みがなくなればいいけどな」と語り、従業員らの笑いを誘った。
また、首相は、東京・蔵前にあるリボン製造会社「木馬」でも、黒いリボンで作った洋服などを見学した。
(平成18年1月19日付読売新聞朝刊から)
前者は、昨年10月12日のエントリでご紹介した岡野雅行・橋本久義(2006)『町工場こそ日本の宝』の岡野さんの会社ですね。後者の「木馬」もその世界では超有名会社で、デザイナーズ・ブランドや高級ローブデコルテで使われる高級リボンの世界シェアでは断然の世界一(一説によればパリコレのリボンの90%は木馬製とか)という企業です。
しかし、こんな中小企業の最高峰、ごくごく例外的な成功例をみて「中小企業の現状を把握」というのもなんだか…もちろん、これも一つの現状ですし、厳しいほうの現状もしっかり把握されているとは思いますが。
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