多様な出身校

本日、厚生労働省から「採用昇任等基本方針に基づく任用の状況(平成22年度)」というリリースがありました。
http://www.mhlw.go.jp/topics/2011/12/dl/saiyoushounin22.pdf
その冒頭が「多様な人材の採用について」で、『「職務の特殊性等を踏まえつつ、採用試験における特定の専門区分の合格者や特定の大学・学部出身者に偏ることなく、また、…女性の採用を図り、多様で有為な人材を確保する」とされていることを踏まえた平成22年度の採用の状況』が示されています。
それによると、I種の事務系区分(行政、法律、経済だけで心理職とかは入ってないのようです)における出身校はこうなっています。

慶應義塾大学経済学部(3)
東京大学公共政策大学院(3)
早稲田大学法学部(3)
金沢大学法学部(1)
京都大学教育学部(1)
京都大学公共政策大学院(1)
京都大学大学院経営管理教育部(1)
慶應義塾大学法学部(1)
筑波大学第二学群日本語・日本文化学類(1)
東京大学教育学部(1)
東京大学経済学部(1)
東京大学大学院医学系研究科(1)
東京大学農学部(1)
東京大学文学部(1)
東京大学法学部(1)
同志社大学法科大学院(1)
東北大学法科大学院(1)
東北大学法学部(1)
北海道大学法学部(1)
横浜市立大学国際総合科学部(1)
早稲田大学商学部(1)

学部別表示になっているのですが大学別にすると東大が9人、慶応が4人、京大が3人、早大・東北大が2人であとは1人ずつということになるようです。全27人中9人ですから1/3が東大ということになりますね。
テクノクラートの皆さまはどうかというと、技官のほうはこうなっています。まあほぼ旧厚生系なのでしょうか。

桜美林大学大学院国際学研究科(1)
大阪大学大学院薬学研究科(1)
金沢大学工学部(1)
金沢大学大学院自然科学研究科(1)
京都大学大学院薬学研究科(1)
京都大学大学院理学研究科(1)
筑波大学大学院数理物質科学研究科(1)
東京工業大学大学院情報理工学研究科(1)
東京大学大学院工学系研究科(1)
東京大学大学院薬学系研究科(1)
東北大学大学院薬学研究科(1)
名古屋市立大学薬学部(1)
名古屋大学大学院医学系研究科(1)
名古屋大学大学院多元数理科学研究科(1)
法政大学大学院人間社会研究科(1)

すべて1人と、まことに多様性に富む?結果となっています。大学別にくくっても2人が最多なのでそれなりに多様と申せましょうか。金沢大は事務系でも1人採用されていますので、この結果だけを見ると金沢大は厚生労働省に強いのかもしれません。まあたまたまという可能性が高いような気もしますが。
さてII種は行政職の開示となっていますが、

中央大学法学部(9)
日本大学法学部(4)
明治大学法学部(4)
大阪市立大学法学部(3)
金沢大学法学部(3)
関西大学法学部(3)
中央大学経済学部(3)
同志社大学文学部(3)
法政大学経済学部(3)
三重大学人文学部(3)
立教大学法学部(3)
琉球大学法文学部(3)
学習院大学法学部等16大学・学部等(各2)
愛知県立大学文学部等114大学・学部等(各1)
大学・大学院・短大以外(7)

となっておりまして、まあいわゆるマーチが目立つわけですが、さすがに人数が多い(197人)だけあって各2が16大学学部32人、各1が114大学学部114人となっております、で、これは学部別に細分化したからこうなったのであって、実は大学別にみたら早慶が各10人でしたなんてことはあるわけないですよねそうですよね。
しかしここでも金沢大の強さが目立ちますね。なにか理由があるのでしょうか。