日本経済新聞社第133回株主総会

本日の日経新聞朝刊に小さく掲載されておりました。
「決算や定款の変更に関する議案を可決、取締役、監査役を選任した。」「引き続き開いた取締役会で役員の業務分担を次の通り決めた。」という事実を淡々と伝える小さな記事ですが、途中の一段落が面白い。

退任取締役への退職慰労金贈呈の議案も可決。評論家・佐高信氏の監査役選任を議案とする株主提案は否決された。
(平成17年3月31日付日本経済新聞朝刊から)

退職慰労金贈呈の議案も可決」というのはわざわざ書くほどのことかという気もしますが、深読みすれば、日経新聞は高額な退職慰労金に批判的な論陣を張ったり、役員報酬の個別開示を求める総会屋まがいの株主をひいきする記事を掲載したりしていますので、自社についてはちゃんと可決されたぞ、と書いておく必要を感じたのでしょうか。ま、邪推ではありますが。
それよりなにより笑ったのが「評論家・佐高信氏の監査役選任を議案とする株主提案は否決された。」というくだりです。そりゃ否決されるでしょうねぇ。佐高信というお方、正直な印象を申し上げれば、特段の理屈も根拠もなしに他人をボロクソにこきおろすしか能のない人としか思えませんから、この人に監査役が務まるとはとてもとても・・・。誰が提案したか知りませんが(いずれ総会屋まがい株主の誰ぞとは想像しますが)、監査ってのは悪口を言えばいいのだと思ってるんでしょうかね。どうせ経営陣に対する嫌がらせの提案でしょうが、もう少しまともな人選をしないと嫌がらせがミエミエでっせ。