中国日系企業の昇給率7.8%

今朝の日経新聞によると、中国に進出している日系企業の昨年の昇給率は平均7.8%だったそうです。今年はやや鈍化する見通しだそうですが、「無尽蔵に近い」といわれてきた中国の労働力供給も最近は沿海部で人手不足が伝えられており、本当に鈍化するかどうかは疑わしいものです。
同じ記事によれば、上海の工場作業員の年収は約26万円ということですから、依然として日本に比べてかなり低い水準で、まあ十数分の一というところでしょう。いっぽうで、毎年7.8%の昇給が続けば、10年で2倍、15年で3倍、30年でほぼ10倍になります。今後、人民元が大幅に切り上がるようなことになったら・・・?
膨大な人口を背景にほとんど永続するのではないかと思われることもあった中国の「圧倒的な低人件費」も、案外それほどは長続きしないのかもしれません。