ウォール街のボーナス

今朝のNHKニュースで、昨今の大型M&Aの増加などにより、ウォール街のボーナスは平均1,044万円という高水準になりそうだと報じられていました。
どういう比較をすればいいのかわかりませんが、毎勤統計によれば今年夏の金融・保険業(30人以上)の夏賞与は749,031円ですから、これを2倍(米国のボーナスは年1回なので)すれば約150万円です。月例賃金や働きぶり(!)の違いもあるでしょうが、それにしても一桁違う水準であることは間違いなさそうです。
もっとも、一昨年には同時多発テロと株価下落の影響でウォール街にリストラの嵐が吹き荒れ、ボーナスも5割減とか7割減とかいわれてましたので、波も大きいのでしょう(1,000万円の7割減でも300万円なので、まだ日本の2倍という水準ではありますが)。
ウォール街ではCEOの年収が2000万ドル(円ではない)というのもザラだそうですから、金融業というのは(儲かるときには)よほど儲かるのでしょうねぇ。しかし、M&Aで儲かるというのは、要するにある企業を買収しようとすればその企業の株を買い集めなければならず、したがって株価が上がって金融業者が儲かるという図式でしょうから、それでそんなにも儲かってしまうことがいいことなのかどうか、私のような庶民にはなんとなく釈然としないものがあります。というか、儲かるからといってそういう仕事にトップエリートがジャンジャン流入する(したがって仕事はどんどん高度化しているらしい)のは、いささか人材の浪費という感を禁じえないのですが、どうなんでしょう。