大リーガーの年俸

今朝の産経新聞に、大リーガーの平均年俸が9年ぶりにダウンしたという記事が出ていました。もっとも、それでもその高さは相当なものですが。

 2004年の大リーガーの平均年俸が約231万ドル(約2億4000万円)になり、9年ぶりに前年を下回る結果となることが選手会調査で明らかになった。調査対象は8月末時点でロースターに入っていた927選手で、昨年と比べて約6万ドル、2・5%減。
 球団別では松井秀の所属するヤンキースが638万ドル(約6億6000万円)で6年連続のトップ。今季から史上最高年俸のロドリゲスが加入したため、過去最高だった2年前よりも一気に140万ドル以上も増加した。
 2位は86年ぶりにワールドシリーズを制したレッドソックスで371万ドル。30球団の最低は、唯一100万ドルに届かなかったパイレーツで91万7000ドルだった。
 日本選手が在籍したチームで上位に入ったのはメッツが334万ドルで5位、ドジャースが329万ドルで6位、カージナルスが319万ドルで9位。プレーオフ進出の8チーム中6チームが9位までに入った。残る2チームはアストロズが12位で、ツインズが17位となっている。
 守備位置別では一塁手が680万ドルで一番高く、外野手が450万ドル、三塁手が380万ドルと続いている。(共同)

日本でも、選手会が年俸を調査しています。
それによれば、2004年の日本のプロ野球選手(一部を除き外国人を除く)の年俸は約3,800万円。自己申告なので低めに出ている可能性はありますが、それは米国も同じでしょう。ただ、日本は二軍選手も含んだ数字なので、大リーグと比較するには一軍選手だけでみる必要があり、その平均は約7,000万円。やはり大リーグと較べるとかなり見劣ります。ちなみに球団格差をみると最高の読売が約1億2,500万円、パ優勝の西武は5,600万円、パ優勝の中日は8,100万円、最低の広島は4,600万円です。読売の次は横浜の9,300万円なので、読売の金満ぶりが際立っているとともに、大リーグほどには年俸と成績の関係が露骨でない印象があります。なおポジション別は日本は投手・捕手・内野手・外野手の区分しかないのですが、内野手が8,000万円台なのを除けば6,000万円台で、目立つほどの差はありません。
記事を見るかぎり、ヤンキースの年俸の2割近くはロドリゲス選手が占めているようですし、ごく一部の高額年俸選手が平均を引き上げているのは日米とも共通の現象なのでしょう。
まあ、米国のプロ野球の裾野の広さは日本をはるかに上回るわけで、裾野が広ければ頂点が高いのも当たり前ということでしょうか。とはいえ、年俸高騰で大半の球団が経営難の日本のプロ野球は、大リーグに経営の知恵を学ぶ必要がありそうです。というか、わかっちゃいるけど特定球団の反対で実施できない、というのが本当のところなんでしょうけどね。