柳沢厚労相

公開の場で女性を機械に例える発言をしたそうです。

 柳沢伯夫厚生労働相は27日、松江市で開かれた自民県議の決起集会で、「産む機械、装置の数は決まっているから、あとは一人頭で頑張ってもらうしかない」と女性を機械に例えて少子化問題を解説した。
 柳沢氏は「これからの年金・福祉・医療の展望について」と題し約30分間講演。出生率の低下に言及し「機械って言っちゃ申し訳ないけど」「機械って言ってごめんなさいね」との言葉を挟みながら、「15−50歳の女性の数は決まっている。産む機械、装置の数は決まっているから、あとは一人頭で頑張ってもらうしかない」と述べた。
 厚労省は昨年12月、人口推計を下方修正。この時、柳沢氏は「子供を持ちたいという若い人たちは多い。その希望に応えられるよう、できる限りの努力をしていきたい」と話していた。
(平成19年1月28日付産経新聞朝刊から)

案の定、騒ぎが大きくなっています。

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問題は貧困なのか格差なのか

通常国会冒頭の安倍首相の施政方針演説に対して、一部野党から「『格差』ということばが出てこなかった」などと批判の声が上がっていますが、塩崎官房長官は「格差」ではなく「新たな貧困」を政策課題としたいとの意向を示したそうです。これに対して、選挙を控えた参議院サイドからは反発の声が上がったのだとか。

…24日の政府・与党協議会では塩崎恭久官房長官が格差問題を「新たな貧困」と発言したことをめぐり、言い換えに反発した与党からいっせいに批判を浴びる一幕があり、同問題をめぐり神経質になっている様子を反映した。
 塩崎氏は協議会で「民主党が言うように格差ととらえるのではなく『新たな貧困』ととらえたい。成長戦略を推し進め、国民生活を底上げしていきたい」と主張した。
 これに対し、自民党片山虎之助参院幹事長が「それを格差と言うんだ」と反論。青木幹雄参院議員会長も「格差という言葉を使わなければ『実際には格差が存在するのに政府には問題が見えていない』と国民に批判される」と指摘し、公明党北側一雄幹事長らも同調した。
 塩崎氏は「格差問題から逃げずに真正面から取り組む」と述べ、その場を収めたが、その後の記者会見では「働いても報われない新たな貧困の問題がクローズアップされている」と改めて強調した。
(平成19年1月25日付毎日新聞朝刊から)

官邸と与党の間で「格差」に対する考え方がかなり異なっているようです。

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ホワイトカラー・エグゼンプションの年収要件はいくらが適正か

ホワイトカラー・エグゼンプション(WE)FAQシリーズ、続けて行きます。

経団連はWEの年収要件を400万円とすることを主張しているそうですが、低すぎるのではないでしょうか?

他の要件と総合的に考える必要がありますので、400万円が必ず低すぎるとはいえませんが、経団連のWEに関する提言では、年収400万円以上であれば労使委員会の集団的手続によって法定の適用対象職務を拡大できるという設計になっていますので、これはさすがに常識的に考えて要件として低きに失するでしょう。

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