菅野和夫『労働法第11版』

菅野和夫先生から、『労働法第11版』をご恵投いただきました。ありがとうございます。

労働法 第11版 (法律学講座双書)

労働法 第11版 (法律学講座双書)

申し上げるまでもなくわが国労働法の押しも押されもせぬ基礎テキストであり、いつからか「行政解釈より有力な菅野説」などと言われながら改訂が重ねられてきましたが、今回ついに1,000ページを超える大部となりました。
そこでふとどうなんだろうと思ったので手元にある範囲で過去の版のページ数を調べてみました。途中補正版なども入っているのですが割愛させていただいて、こうなりました。

第3版 645頁(1993年)
第4版 666頁(1995年)
第5版 717頁(1999年)
第6版 763頁(2003年)
第7版 745頁(2005年)
第8版 787頁(2008年)
第9版 837頁(2010年)
第10版 948頁(2012年)
第11版 1,166頁(2016年)

第7版でいったんページ数が減っているのは縦書きから横書きに変わったからであります。この推移をみるとこの間いかに一貫して労働法が複雑化し高度化してきたかということを如実に示しているように思われます。今回少し改訂の間が空きましたが、その分特に大幅な増ページとなったのでしょうか。あらためて勉強させていただきたいと思います。