水町勇一郎『詳解労働法』

 水町勇一郎先生から、最近著『詳解労働法』をご恵投いただきました。ありがとうございます。

詳解 労働法

詳解 労働法

 水町先生といえば学部向けのテキストとして定評ある有斐閣の『労働法』が改訂を重ねて第7版に至っているわけですが、これはなんと1,400ページを上回る大部です。まだパラパラと眺めたくらいですが歴史の記述がかなり充実しているようであり、また有斐閣の特徴だった具体例の設問や私見を含むコラムなどはなく、教科書ではなく本格的な概説書を意図しているようです。一般的な解説などは読み飛ばせるにしても、ひととおり勉強するにはある程度まとまった時間が必要になりそうです。
 それにしてもこれだけの大部になるというのは近年の労働法の変化と複雑化が著しいということの反映なのでしょう。概説書の定番である菅野労働法もすでに1,000ページを優に超え、まもなく発売の第12版では1,200ページを超えるらしいですし、まあかなり山は越えたとは思いますが今後もまだ法改正は続くだろうと思われるので、概説書もどんどん分厚くなっていくのかもしれません。