日本労働研究雑誌11月号

JILPT様より、日本労働研究雑誌11月号(628号)をお送りいただきました。いつもありがとうございます。
http://www.jil.go.jp/institute/zassi/new/
次号が出たらこちら
http://www.jil.go.jp/institute/zassi/backnumber/2012/11/
今月は恒例のディアローグ労働判例と「雇用契約を考える」特集です。契約理論の専門家の論文も収録されていて意欲的な編集です。
ディアローグでは阪急トラベルサポート事件が取り上げられていて、まあ使用者が負けた高裁判決自体は従来の傾向に沿ったものでもあり結論としてはそれほど異論はないのですが、しかし何でもかんでも労働時間で自己申告オッケーでいいから労基法38条の2はいらないよということで意気投合されると企業の実務家は辛かろうなあと思いますね(乱暴なまとめですみません)。
あとJALの客室乗務員の更新拒否事件が取り上げられているのですが、この事件をみると以前のエントリでも書きましたが(http://d.hatena.ne.jp/roumuya/20110119#p1)、企業が解雇(これは更新拒否ですが)にあたって細心の注意をもって事を進めていることが伺えます。ということで、元人事担当者としては、その苦労をご理解願えればうれしく思うところです。