経団連宇宙開発利用推進委員会「会報宇宙」60号

一般社団法人日本経済団体連合会宇宙開発利用推進委員会様から、「会報宇宙」60号をお送りいただきました。ありがとうございます。今回のテーマは「宇宙産業の飛躍」となっています。新書版のペーパーバックで紙カバーがついており、市販の新書と同様の立派な装丁ですが、ISDNコードはついていないので市中の書店では売っていないのかな。
内容も非常に充実していて、最初に古川元久担当大臣と茂木敏充自民党政調会長のごあいさつが出てくるのは経団連らしいところではありますが、続いてJAXA古川聡氏による紹介があり、その後は民間企業や研究機関によるの宇宙開発の取り組みが10例紹介されています。この事例が研究開発ありビジネスありでたいへん面白く、たとえば月面の赤道上に太陽光発電パネルを敷き詰め、マイクロ波かレーザーに変えて地球上に送電すれば人類が必要とする電力をまかなえるとかいう構想の検討がすでに震災前の2009年に始まっていたとかいう話が紹介されています。「ルナリング」と呼ばれているそうですが、いや夢のある話だなあとわれら文系は単純に思うわけですが、エンジニアにとっては大真面目に検討するに値する構想なのでしょう。ということで、こういうところにつくおカネを簡単に仕分けてしまっていいものなのかと思ったことでした。