今年の10冊

 5冊とか3冊とかに絞ったほうが精選感があっていいのだろうか(笑)。まあ毎年のことですので今年も10冊並べてみたいと思います。例によって著者名50音順で1著者1冊としています。

石浦章一『王家の遺伝子』

王家の遺伝子 DNAが解き明かした世界史の謎 (ブルーバックス)

王家の遺伝子 DNAが解き明かした世界史の謎 (ブルーバックス)

 英国と古代エジプトの王室のDNA解析結果と歴史通説との異同を整理した読み物。ミステリ的な面白さもあり楽しく読みました。

稲葉振一郎『AI時代の労働の哲学』

AI時代の労働の哲学 (講談社選書メチエ)

AI時代の労働の哲学 (講談社選書メチエ)

 書評はこちらです。
https://roumuya.hatenablog.com/entry/2019/12/27/144334

江間有沙『AI社会の歩き方』

AI社会の歩き方―人工知能とどう付き合うか (DOJIN選書)

AI社会の歩き方―人工知能とどう付き合うか (DOJIN選書)

 昨年来AIと労働の関係に関心を持ってあれこれ読んでいるのですが、これはとても読みやすくアタマが整理される良書です。

大竹文雄行動経済学の使い方』

行動経済学の使い方 (岩波新書)

行動経済学の使い方 (岩波新書)

 大竹先生の新書は期待にたがわず楽しく読めて勉強になります。
https://roumuya.hatenablog.com/entry/2019/10/08/170319

田中恒行『日経連の賃金政策』

日経連の賃金政策―定期昇給の系譜―

日経連の賃金政策―定期昇給の系譜―

 旧日経連職員の方がまとめられた博士論文を書籍化した本です。決して読みやすい本ではありませんが一気読みしました。まさに大河ドラマのおもむき…少なくとも私にとっては。

鶴光太郎『雇用システムの再構築に向けて』

 鶴先生のRIETIでのプロジェクトの完結版とのこと。
https://roumuya.hatenablog.com/entry/2019/10/09/161711

J.フェファー『ブラック職場があなたを殺す』

ブラック職場があなたを殺す

ブラック職場があなたを殺す

 フェファーの邦訳は3年ぶりかな?訳題は相変わらずですが(笑)これまで同様に従業員重視の経営を訴える本です。

本田一成『三島由紀夫が書かなかった近江絹糸人権争議』

 近江絹糸人権争議を振り返る本ですが、当時を伝える多くの写真が掲載されていて見ごたえがあります。

H.ロスリングほか『FACTFULNESS』

 フェイク世にはばかるこんにち、事実の大切さを再認識させてくれました。

渡部潤一・岡本典明『138億光年宇宙の旅』

138億光年 宇宙の旅

138億光年 宇宙の旅

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: クレヴィス
  • 発売日: 2018/06/21
  • メディア: 大型本
 この本だけ刊行は昨年なのですが、今年に入って書店で一目ぼれして買いました。眺めているだけで幸せになれます。

 来年もよい本との出会いがありますように。
 本年もお世話になりました。よいお年をどうぞ。