ファイザー

日航のゴタゴタが話題になっていますが、そういえば、先日リストラをめぐる労使紛争を紹介したファイザーでも社長が交代したそうです。

 リストラを巡る労使対立が発端で社長が交代したファイザー(東京・渋谷)は1日、岩崎博充・新社長(63)が会見し=写真、「労使関係を改善し全社一丸の体制をつくりたい」と、融和路線を強調した。
 岩崎氏はファイザーグループに40年間勤めた生え抜きで、先月20日に社長に就いた。
 会見では、前社長が約300人の人員削減策計画を打ち出しながら、組合の反発で撤回した経緯に触れ、「コミュニケーションや手続きに反省すべき点があった」と説明。その上で「経費や人員削減だけではなく、不要施設の売却や集中購買など、各部門の無駄を省いていきたい」と述べた。
(平成18年3月2日付日本経済新聞朝刊から)

ふーむ、今度は日本人社長ということのようです。前任のセリンダー氏は新聞記事には「退任」とあるだけですが、どこかの国のファイザーに移ったのでしょうか。労使紛争がもとで退任ということなので、後任は日本の労使慣行に通じた日本人のほうが好ましいという判断だったのかもしれません。
それにしても、300人のリストラ計画は撤回されたというのですから、労組はよく頑張ったといえるでしょうが、そもそもこの計画自体が米国本社の要請によるかなりいいかげんなものだったということではないでしょうか。