「政治スト」フォロー

読者の方から、7月24日付けのエントリについてすでにhamachan先生が先生のブログで同旨のエントリを書かれているとのお知らせをいただきました(ありがとうございます)。以下になります。
http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2015/07/post-203a.html
夕刊の記事にその日のうちにコメントされるという相変わらずの仕事の速さですが、なるほど書いてることはほとんど同じだな。まあ一般的な労働関係者には共通の感想というところなのかもしれません。
面白いのは私がはてブを使って世の中の動向を探ったのに対してhamachan先生はツイッターの検索機能を使われており、結果をみるとはてな民に較べてついったらーの皆様にはけっこう政治スト上等な方が多かったようです。このあたりメディアによって利用者のバイアスがかなりあるのかもしれません。
こうした動きに対してhamachan先生はこう苦言を呈されるのですが、

…労働者の労働条件の向上という労働組合の本来の役割はあちらの方に放っておいて、政治団体か思想団体かと間違えられるようなことばかりがクローズアップされればされるほど、そういうけしからん政治活動ばかりやるような労働組合とか言う不逞の輩は抑圧しなければならないというような、とんでもない発想に一生懸命せっせと燃料を注ぐことになるのではないか、と、そういう懸念も少しはもってもらいたいものです。
http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2015/07/post-203a.html

このあたりが、先日ご紹介した連合の運動方針案にもある「社会全体に向けて労働組合、集団的労使関係の重要性をアピール」という話につながっていくのでしょうね。
実際問題、今般の安保法案にしても先般の反原発にしても、集会やデモ行進などでは労組の旗やのぼりが多数掲げられているわけで(そしてアジェンダがなんであれ同じようなのぼりが目につくわけですが)、それを(多くはテレビのニュースなどを通じて)目にした大衆が「労働組合というのはそういうもの」と思うのは案外無理もないことなのかもしれません。
いっぽうで、たとえば電機連合傘下の労組が、大多数の組合員の雇用と労働条件を守るために人員削減がやむなしとなった際に、その規模をいかに小さくし、割増退職金などの条件をいかに確保し、さらに再就職の支援をいかに強化するかといったことに心血を注いで取り組んだことは、まあほとんど報じられることもなく、大衆の正しく理解し評価するところにもならないのは、たいへん残念なことであるように思われます。それどころか、下手をすると「会社の言いなりにリストラに協力した」とかいう言われ方をしかねないわけで、しかも難しいことにそういう言い方をする人というのがまた労働組合であったりもするわけです。
労働運動も多様であり、主義主張や立場の違いもあってナショナルセンターとしても苦心の大きいところだろうとは思いますし、メディアにはメディアのお考えになる「ニュース”バリュー”」というものがあるのでしょうからおよそ彼らには期待できないもとい容易ならざる課題ではありますが、くじけずに地道な広報・理解周知活動を続けてほしいと思います。なにか妙案があれば本当にいいのですが。