連合会長選に2氏立候補

昨日の日経新聞に小さく出ていました。

 連合は21日、10月で任期が切れる笹森清会長の後任会長選挙への立候補者の受け付けを締め切った。立候補を届け出たのはUIゼンセン同盟の高木剛会長(61)と、全国コミュニティ・ユニオン連合会の鴨桃代会長(56)。10月6日の選挙では、すでに連合内の多数の支持を得ている高木氏が選出される見通しだ。電機連合の古賀伸明委員長(53)がナンバー2の事務局長に就く。
(平成17年9月22日付日本経済新聞朝刊から)

なるほど、なるほど。これは単なる売名行為ではなく(そういう側面もあるかもしれませんが)、パートタイマーの一本釣りをオルグの主要なターゲットにしているコミュニティ・ユニオンとしては、やはりパートの組織化に熱心に取り組んでいるゼンセン同盟の会長を支持することは、組織防衛の観点から不可能なのでしょう。まあ、それだけなら棄権すればすむことですが、そういう姿勢を鮮明にするために立候補に踏み切ったということでしょうか。もちろん、これは組織拡大のためのPR効果も期待できるわけですし。
もともと、連合がコミュニティ・ユニオンの直接加入に踏み切ったことがかなりの驚きだったわけで、主義や理念の違いを超えて大同団結しようという考え方には期待もあったのですが、やはり組織内の利害対立の調整は困難なのでしょう。こればかりは得意の「あれも、これも」というわけにはいかないでしょうし。
もちろん高木氏の勝利は動かないでしょうが、新会長にとっては小うるさい問題になりそうです。