川喜多喬「人材育成論入門」

人材育成論入門 (キャリアデザイン選書)

人材育成論入門 (キャリアデザイン選書)

川喜多喬「人材育成論入門」のクイズへの回答を試みるシリーズです。とうとう2週めも終わりです。まずは本日の設問です。

32頁 問3

 昔、自動車が町に出始めたころ、馬車業者などの抵抗にあったり、町中を速く走ると危険だという主張があったりして、自動車の速度は、10キロ、20キロなどに制限されていた。そこで、自動車メーカーのカール・ベンツは、市長を誘ってドライブに出かけた。なぜであろうか。結果はどうなったであろうか。


ベンツはドライブ・コースの途中に馬車を待機させておき、その御者にはベンツの運転する自動車がそこにさしかかったら馬車を自動車と並行して走らせるように指示しておきました。そしてその間、御者に市長に向かって罵詈雑言、悪態のかぎりを怒鳴りつけさせたのです。
市長は激怒しましたが、自動車の中と馬車の上ではどうしようもありません。市長はベンツに向かって「さっさと追い抜いてしまえ!」と命じます。それに対してベンツはしゃあしゃあとこう言いました。「市長閣下、私の自動車は簡単に追い抜くことができますが、市の規則でこれ以上速度を上げてはいけないことになっているのです。」

これで32ページの問題は終わりです。次回からは、40〜41頁に掲載された3問に移ります。
40〜41頁 問1

 アメリカのアイデアル・トイ社(「理想のおもちゃ社」)は、おもちゃ産業の有力企業の一つだった。1957年、会長がイスラエルを訪問したとき、ピンとくるものがあって、キリストの赤ちゃん時代をかたどった人形、ベイビー・キリストを売り出すことにした。多数の信者を持つキリスト教徒なら、こどものために必ず買うはずではないか。このアイデアが失敗した理由は何だろうか。

週末となりましたので、続きは月曜日ということで。よい週末をどうぞ。