(一社)経団連事業サービス様から、例年刊行されている『2021年版経営労働政策特別委員会報告』と『2021年版春季労使交渉・労使協議の手引き』をお送りいただきました。いつもありがとうございます。
- 作者:日本経済団体連合会
- 発売日: 2021/01/23
- メディア: 大型本
(一社)経団連事業サービス様から、例年刊行されている『2021年版経営労働政策特別委員会報告』と『2021年版春季労使交渉・労使協議の手引き』をお送りいただきました。いつもありがとうございます。
(独)労働政策研究・研修機構様から、『日本労働研究雑誌』1月号(通巻726号)をお送りいただきました。いつもありがとうございます。今年の色はえんじに近い紫というところでしょうか。
今号の特集は「新たな労働市場における労働保険の役割」というもので、副業・兼業や雇用類似の働き方における労働保険の課題とあり方が主要な関心事のようですが、(手厚い)失業給付が(短期の)失業者の求職行動や(長期の)再就職後の行動、マクロの労働市場への影響、さらには失業とメンタルヘルスや幸福度との関係などを先行研究の広汎な整理から論じた阪大の小原先生と沈さんの「失業給付の効果分析」もたいへん興味深そうです。(株)日本法令様から、『ビジネスガイド』2月号(通巻898号)をお送りいただきました。いつもありがとうございます。
今号の特集は「非正規社員への待遇差説明義務」で、「最新情報をもとに書式を整理!」となっているように説明用の書式例が3つ提示されていますが、かなり職務分析的で柔軟性やキャリアの観点が欠落していますし、説明も相当詳細にわたっていてかえって紛争の元にならないかと心配になることしきり。さらに言えば、「あなたの仕事は比較対象に較べて大事ではないから処遇も低いです」みたいなことを露骨に書かれるとさすがに就労意欲に差し障るのではないかとも懸念され、このあたりは現場の個別の肌感覚のようなものでうまく適合させていくことが必要だろうなとは思います。 今年は書きたい、と言った割にはなにも書かないうちに1月末が近づいている件(笑)。いや笑いごとではないな。
さて日曜日の授業のあと久々にオフィスに行って郵便物を回収してまいりました。ということでこの間のいただきもの御礼です。なお授業は日曜日をもって無事今年度分を終了しました(まだ採点が残っていますが)。
ということで(独)労働政策研究・研修機構様から、以下の成果物をお送りいただきました。いつもありがとうございます。すべて、機構のウェブサイトからダウンロードできます。
●調査シリーズ
No.204(2020年10月)
デジタル技術の進展に対応したものづくり人材の確保・育成に関する調査結果
www.jil.go.jp
No.205(2020年11月)
事業所における労働者の休養、清潔保持等に関する調査
www.jil.go.jp
●資料シリーズ
No.232(2020年9月)
男性労働者の育児休業の取得に積極的に取り組む企業の事例―ヒアリング調査―
www.jil.go.jp
No.233(2020年11月)
諸外国の民間教育訓練機関について―アメリカ、ドイツ、フランス、イギリス―
www.jil.go.jp
No.234(2020年11月)
過重負荷による労災認定事案の研究 その2
www.jil.go.jp
●労働政策研究報告書
No.205(2020年9月)
労災補償保険制度の比較法的研究―ドイツ・フランス・アメリカ・イギリス法の現状からみた日本法の位置と課題
www.jil.go.jp
JILPTらしく、兼業・副業の労災補償や男性の育児休業など現下の関心が高い事項が調査されています。勉強させていただこうと思います。
自粛に明け暮れた1年が閉じようとしておりますが、私の場合その中に「SNSの自粛」というのがあり(笑)、まあ世情不安定な中では発言も慎重にということですね。と言いながらエントリ数は昨年より多く、これはあれだな昨年いかにさぼっていたかということだな(笑)。まあ来年はもう少しペースを上げようかと思っております。
ということで例年のこれを。例によって1著者1作品、著者五十音順となっております。
戦後日本流通業のイノベーター ファミリービジネスの業種転換事例
「意思決定」の科学 なぜ、それを選ぶのか (ブルーバックス)
統計で考える働き方の未来 ――高齢者が働き続ける国へ (ちくま新書)
坂爪洋美・高村静『管理職の役割』
佐藤博樹・松浦民江・高見具広『働き方改革の基本』武石恵美子・高崎美佐『女性のキャリア支援』 本年から刊行が始まった全6冊のシリーズで、今年はこの3冊が出版されました。著者がまったく被っていないので3冊とも取り上げようかとも思いましたが、今年は他にも選びたい本が多く、またこの中から選ぶというのも難しいので、シリーズ前半3冊まとめて1冊扱いにすることにしました。ご紹介はこちら。銀河の片隅で科学夜話 物理学者が語る、すばらしく不思議で美しい この世界の小さな驚異
ということで以上10冊なのですが、以下番外を追加します。
https://manga-toshi-tokyo.jp/cms/wp-content/uploads/2020/07/concept-book.jpg
書名の展覧会場で即売された本です。書店で売っている本ではないので番外にしました。展覧会そのものもたいへん興味深いものでしたが、この本の解説や、特にマスコットキャラクターのデザインをめぐる座談会は非常に面白く、楽しく読みました。
本年もお読みいただきありがとうございました。よいお年をどうぞ。
(一社)経団連事業サービスの輪島忍さんから、経団連出版の最新刊、高仲幸雄『ガイドライン・判例から読み解く同一労働同一賃金Q&A第3版』と、増島雅和・蔦大輔『事例に学ぶサイバーセキュリティ-多様化する脅威への対策と法務対応』をお送りいただきました。いつもありがとうございます。
(株)日本法令様から、『ビジネスガイド』1月号(通巻896号)をお送りいただきました。いつもありがとうございます。
今号の特集は「コロナ禍の特例を「元に戻す」際の法的留意点」と「派遣労働者の待遇決定」です。緊急事態宣言下で急拡大したテレワークや時差出勤などが解除後に縮小に転じていることは随所で指摘されていますが、従来なかった状況だけにあまり例のない紛争も想定されます。本誌でもいくつかの相談事例が紹介されていますが、判断に迷うケースもあり、しばらくは多少の混乱は避けられないかもしれません。もう一つの特集は例の派遣労働の同一労働同一賃金の労使協定方式についてのもので、令和3年度の一派賃金の通達と対応実務の解説です。これは今後しばらくは毎年の年中行事になるのでしょう。