玄田有史『孤立無業』

社研の玄田有史先生から、ご著書『孤立無業(SNEP-スネップ)』をご恵投いただきました。ありがとうございます。

孤立無業(SNEP)

孤立無業(SNEP)

主に社会生活基本調査の詳細な分析を通じて、意識されることの少ない「孤立無業」の存在を明らかにし、その拡大傾向を警告した本−ということになるでしょうか。著者のブログで長期に連載されていたことをご承知の方も多いと思います。署名や題材からは同じ著者の『ニート』を想起される方も多いでしょうが、本のスタイルはむしろ出世作の『仕事の中の曖昧な不安』に近いものです。『ニート』に対する激しい毀誉褒貶(というか毀と貶が声高になされたわけですが)は私にはまだ記憶に新しいのですが、それでもなおこうした形での問題提起に取り組む著者の信念と勇気に脱帽です。