国際公共政策研究センター様から、昨日ご紹介した田中直毅ほか『政権交代はなぜダメだったのか』の出版記念講演会にお招きいただいたので行ってまいりました。著者(田中直毅先生)のご講演で、1時間の予定を大幅にオーバーして90分以上熱弁をふるわれました。印象的だったのは金融市場を適正化するためにはゆうちょ銀行の解体(少なくとも優遇の廃止)が必要であり、そのためには郵便事業会社のトップに稲盛和夫氏を招聘してゆうパック事業から撤退させるべきだと力説された部分(不採算事業を維持するために金融事業の優遇が必要になっているという理屈ですね)や、TPPはじめ通商交渉との関係で兼業農家は保護対象ではないと断言されたあたりでしょうか。田中先生=難解という先入観があったのですが今回は聞きやすく勉強になりました。しかしオーディエンスにはすでにリタイヤされたと思しき高齢の紳士が多数みられ、退職金をご自身で運用されたりしている方々なのかなあ。もちろん勉強熱心なのは結構なことですが。