馬越恵美子『ダイバーシティ・マネジメントと異文化経営』

桜美林大学馬越恵美子先生から、『ダイバーシティ・マネジメントと異文化経営−グローバル人材を育てるマインドウェアの世紀』をご恵投いただきました。ありがとうございます。馬越先生はNHKの英会話の先生としてご存知の方も多いかと思います。

ダイバーシティ・マネジメントと異文化経営

ダイバーシティ・マネジメントと異文化経営

2000年の『心根(マインドウェア)の経営学』の増補・改訂新版といった趣の本です。2000年といえば旧日経連のダイバーシティ・ワーク・ルール研究会報告が出た年でもありますが、以降十数年、まあ女性の活用などそれなりに進展していると言ってよさそうな分野もありますが、ことグローバル化にともなう多様化に関してはそのもたらすフリクションのほうが優勢なように思われますし、非正規労働もワーク・ライフ・バランスといったメリットよりは問題点のほうが強調されがちなように思われます。だからといってダイバーシティをやめるというわけにもいきませんから、そのメリットを引き出すための取り組みが一層求められるというのはそのとおりなのだろうと思います。ただ、すべての人がまとまった海外留学などができるというわけでもないので、フリクションを減らすための取り組みというのも同じくらい大切になるのではないか、という気もします。