日本キャリアデザイン学会では中京支部を設立することとなり、このたび記念講演会を開催することとなりました。
中京支部のイベントですが、他地区の方も、会員でない方も参加できます(すでに関東、関西からお申し込みをいただいています)。
ポジショントークではありますが(笑)非常に興味深い内容になっていると思いますので、ぜひともふるってご参加ください。私は交流会でお待ちしております(笑)。いやもちろん講演会も聴講しますが。
◇日 時 平成22年12月4日(土)13:30-17:00(開場13:00)
※終了後、交流会を開催◇場 所 名古屋大学教育学部大講義室(東山キャンパス)
〒464-8601 名古屋市千種区不老町
名古屋市地下鉄名城線「名古屋大学」歩5分
<アクセス>
http://www.nagoya-u.ac.jp/global-info/access-map/access/
<キャンパスマップ>左下12番の建物です
http://www.nagoya-u.ac.jp/global-info/access-map/higashiyama◇内 容
13:30-14:50 基調講演 名古屋大学大学院発達科学研究科教授 金井篤子氏
(日本キャリアデザイン学会中京支部長:内定)14:50-15:20 会長講演 法政大学経営学部教授 川喜多喬氏
(日本キャリアデザイン学会会長)15:20-15:35 休憩
15:35-17:00 記念講演 株式会社樹研工業社長 松浦元男氏
◇交流会 17:30開始
於 名古屋大学東山キャンパスグリーンサロン東山
「レストラン花の木」
<キャンパスマップ>中央上9番の建物です
http://www.nagoya-u.ac.jp/global-info/access-map/higashiyama◇参加費 講演会:会員無料、一般3,000円
交流会:会員・一般とも4,000円◇お申し込み 日本キャリアデザイン学会のウェブサイトからお申し込みください。
https://www.hosei-web.jp/fm/10091.html
記念講演講師の松浦元男さんは元プロのバンドマン(トロンボーン奏者)で、「会議は全員参加」「採用は先着順」「使い道はないけれど世界一小さい歯車をつくる」などのユニークな経営手法で従業員数十人の超優良企業である樹研工業を率いておられます。抱腹絶倒?の話術にも定評があります。読売新聞地方版に掲載されたインタビュー記事をご紹介します。
――百万分の一グラムというプラスチックの歯車を作られたそうですね。
「これです。(赤いシミにしか見えない実物を差し出しながら)小さいでしょ。昨年、開発費一億円をかけて作った世界で一番小さい歯車です。髪の毛の断面とほぼ同じ超極小サイズで、あまりに小さすぎて精密機械の部品にもまだ、使われていませんよ」
――この拡大鏡で見ても小さいですが、五枚の歯車があるんですね。使い道のないものをなぜ、作られたのですか。
「小さい歯車を精密に作れば、力の伝達が正確にできるので、エネルギーの節約ができるでしょ。それに、超極小で作りにくい部品だから、完成させてしまえば、あまり競争相手もいないわけです。メーカーが欲しいといってから、開発して生産しても間に合わないですからね。実際、一九九九年に完成した十万分の一グラムの歯車は、三年間で二億円かけました。それを国際見本市に出展したら、インターネットで次々と紹介されましてね。いまでは小さい歯車は我が社の広告塔になっています。これほど、みなさんにおもしろがっていただけるとは思いませんでした」
…
――超極小のものをつくる技術の源は社員の技能ですね。その社員に技能を磨こうという、やる気を起こさせるのは、経営者として非常に重要なことですね。
「よその会社は、筆記試験で入社を決めるが、うちは試験をやっている余裕がないでしょ。だから、採用も先着順です。来た順に首をひっくくって社員にしてしまう。試験を受けて入った人に比べて、けた違いに個性が強い。そういう人でないと、百万分の一グラムの歯車といった新しい技術はなかなかできない。なぜかというと、ペーパーテストをくぐった人は、危険を怖がったり、間違いのないことをしようとして減点を避けるから、新しい技術は出てこないんです」
――ペーパーテストの対極は、徒弟制度ですか。
「そうです。うちは、部品をつくる金型でも、機械でも、設計から組み立て、アフターサービスも全部、一人の人間で完結させています。機械もよそに売る前に、二年ぐらい社内で使い切るのです。その間、遠慮会釈なしに使い勝手に文句を言う。それを修理の専門家が直したんでは、だめなんですよ。設計したやつが直す。そうやって、機械を納入しても五年は修理をしなくてもいいようにするのです」
――現代社会におけるモノづくりの大切さや将来について聞かせて下さい。
「世界には物を売るのが上手な国や金融に強い国、哲学や学問にたけた国などがある。日本はモノづくりが得意で、江戸時代は職人がもてた。現代社会では職人一人で仕事をするのではなく、会社組織で動きますから、その有り様を考えないといけない。会社は技術開発が優先項目で、それから品質管理。それなのに、価格競争や規模の拡大競争、大手並みに商品をそろえる品ぞろえ競争にはまりこんでしまう。三種目は、やってはいけない競争です」
http://chubu.yomiuri.co.jp/news_k/glocal/glocal_030730.htm
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