民主党は豹変を

昨日のエントリで書いた民主党マニフェスト修正の関連ですが、昨日の日経新聞「大機小機」で、かの「吾妻橋」氏が「民主党は豹変を」という一文を寄せておられます。備忘的に転記しておきます。

 民主党政権の誕生が現実味を帯びてきたというが、政権を取った後で何をするかが最大の課題である。マニフェスト政権公約)に掲げた多くの政策をどこまで取捨選択できるかが政権持続のカギだ。

 インド洋での給油活動停止をマニフェストに載せなかった点を自民党から批判され、弁解してもいた。外交の基本路線の継続は世界の常識、と堂々と主張すべきだ。
 社民党国民新党など他の野党との政策協定も、選挙に勝てば棚上げすべきである。参議院での数が少々足りなくても、”旧敵”の自民党と結ぶ恐れは少ない。

 来年の参議院選挙を目指して、再びバラマキ政策を続けるのではなく、非現実的な公約はいくらでも先送りすべきである。明治維新で「攘夷」を掲げて幕府を破った薩長連合は政権を取った後、堂々と開国した。ポピュリズムに基づく公約を再考しなければ真の改革は実現できない。
 民主党が政権をとったとしても、当初はまだ「仮免許」の段階だろう。自民党と比べた政権担当能力を次期参院選までに証明して初めて、本格的な長期政権が実現するといえよう。
(平成21年8月19日付日本経済新聞朝刊「大機小機」から)

これはまったくもって「御意」というしかありません。