お雑煮100選

文化庁が「お雑煮100選」(といいつつ実際には102点)を選定したそうです。
http://www.bunka.go.jp/new_fr3.html
審査員特別賞に、「小学校三年生が総合的学習の時間に調べた」というのが選ばれているのがいかにもという感じで笑えますが、しかしこれ、どうやって決めたんでしょうねぇ。
基本的には公募で、280点の応募があったそうですから、白鴎高校よりはだいぶ競争率は低かったようですが、それにしても3分の1程度には絞り込んだわけです。審査委員は委員長が河合隼雄氏(文化庁長官)、委員が香川芳子氏(女子栄養大学長)、檀ふみ氏(女優・エッセイスト)安室知氏(国立歴史民俗博物館助教授)山本益博氏(料理評論家)ということだそうですが、みなさん、これを全部食べてみて決めたのでしょうか?
基本的に飲食店ではなく家庭料理であり、「おいしいお雑煮100選」ではないのだから食べる必要はない、と云われればそのとおりですが、それにしても常識的には味のほどは最重要のポイントでしょうし、応募したほうだって「我が家のお雑煮がいちばんおいしい」といいたい人が多かったのではないかと思うのですが・・・。
「100選には選ばれなかったが審査員特別賞を受けた」ものがひとつあり、それには「いの一番ほんだし」を使うと書いてあるところをみると、「化学調味料を使うのはダメ」といった外形的な基準で絞って決めたのではないか、という感じがします。
100選のリスト → http://www.bunka.go.jp/1osirase/zouni100_list.html
また、応募と100選について、「丸餅か角餅か」「しょうゆか味噌か」「焼くかゆでるか」などが出身地・現住所別に集計されています。
http://www.bunka.go.jp/1osirase/zouni100_mochinokatachi.html
http://www.bunka.go.jp/1osirase/zouni100_mochichourishou.html
http://www.bunka.go.jp/1osirase/zouni100_aji.html
地域性がよく現れていて面白いのですが、「全体」と「100選」の比率はどれもほぼ同じで、偏りが出ないように配慮して選んだ、というのがありありです。
まあ、お役所のやることですから、これ以上を求めるのは無理というものでしょうし、これ以外にやりようがないのかもしれませんが。
ちなみに、私としてはこれがおいしそうだと思いました(笑)

193 根津 利美 女 43(歳)○(100選選出)(現住所)東京都 (出身地)東京都
関東風雑煮 角(餅)(調理法)焼く (味)しょうゆ
(椀の具概量/重量)鶏もも肉30g・人参15g・三つ葉5g・大根20g・かまぼこ20g
(だしの材料)削り節・醤油・塩
(作り方・特徴)
1.鶏もも肉は一口大に切り茹でる。人参は花形に切り茹でる。三つ葉は茹でて2,3本で結ぶ。大根は亀甲の薄切りにし茹でる。蒲鉾は扇形に切りこみ
2.餅は焼き、だし汁は調味して熱くする
3.椀に大根を敷き餅をおき具をを形よくのせ熱い汁をかける