初の「中高一貫都立高」白鴎高校付属中学校で合格発表があったそうです。
これに関する新聞の扱いですが、支持派と目される産経新聞が
午前九時に学校職員が合格発表用紙が張られたボードを設置すると、受験生は自分の受験番号を何度も確認し、一喜一憂していた。
入学手続きを終えた葛飾区の女子(12)は「地元の中学より自分の力を発揮できると思った。一期生だから、先生たちも一生懸命指導してしてくれるはず」と春が来るのを心待ちにしていた。
「都立初の一貫校・白鴎中 144人サクラサク」
平成17年2月10日付産経新聞朝刊
と、無難ななかに好意的な報道になっているのに対し、批判的と思われる毎日新聞は
同校は「日本の伝統文化を理解し、世界の中の日本人としてのアイデンティティーをはぐくむ」として、邦楽を教えるなど「日本について誇りを持って語ることのできる生徒を育てる」ことを目標の一つに掲げている。
「新しい歴史教科書をつくる会」メンバーらが執筆した扶桑社(東京)の歴史教科書を使うことが決まっている。
「入試:都立初の中高一貫校「白鴎高校付属中学校」で、合格発表」
平成17年2月9日付毎日新聞夕刊
と、妙に具体的ななかに気に喰わんというトーンがにじみ出ていて笑えます(そう思って読むからか?)。
なお、産経新聞は「4.75倍の難関を突破した144人」と書いているのですが、毎日新聞は「合格者144人を発表した。2054人の応募者の中から」となっていて、計算が合わないのはナゼ?
それにしても、毎日新聞はお気に召さないでしょうが、都立中の惨状をみるにつけ、例の「新しい歴史教科書」を採用しているということが「いい公立中学」のメルクマールになるというのも致し方のないことかと。
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