休暇分散「メリット特になし」

そうでしょうそうでしょう。きのうの日経から。

 休暇取得の分散化のメリットは特になし――。観光庁経済産業省が休暇分散化についてインターネット上で意見を募る「休暇取得の分散化に関するアイディアボックス」を開設したところ、回答者の68%がこう答えたことがわかった。2位の「混雑が緩和され、旅行がしやすくなる」は14%、3位の「旅行費用が安くなり、旅行がしやすくなる」は7%だった。
 意見は6月22日から7月12日まで募集した。回答者数は設問により異なり、1758〜2356人だった。
 観光庁が検討している休暇分散化は春と秋に大型連休をつくり、地域ブロックごとに分散して取得する仕組み。意見結果によると、休暇分散化のデメリットについては「休日の異なる地域に住む家族や友人に会えなくなる」が最多で27%。次いで「企業の経済活動等に支障が生じる」が24%。
 休暇分散化の際に何をするかについては「仕事をする」が「その他」と並んで27%と最多。「家でゆっくり過ごす」が24%で続いた。
 観光庁は「必ずしも前向きでない回答が多く、1兆円の需要創出などの効果を伝え切れていなかった。経済、社会、地域に与える影響を考慮し、丁寧な説明をしていく必要がある」としている。
http://www.nikkei.com/life/news/article/g=96958A9C93819481E2E1E2E0938DE2E1E2EAE0E2E3E29797E0E2E2E2

いやその仕事をするってのは淋しすぎませんかあなた。まあ、そうは言っても愛知県在住在勤の私が分散化された連休中に霞が関から呼び出しを食らったら当然ながらネクタイを締めて参上しなければならないわけで、それは仕事ではないかと言われれば仕事としか言いようがありません。というようなことをこの制度が提案された当時のエントリ(http://d.hatena.ne.jp/roumuya/20100305#p1)で書いたわけですが、案の定という結果が出たようです。
結局のところ地域別に分散するという発想がそもそも筋が悪いわけで、観光庁も「丁寧な説明」などに税金をムダ遣い労力をかけずに、年次有給休暇による個人別の分散取得(これも過去にhttp://d.hatena.ne.jp/roumuya/20091019とかで書きました)にシフトしたほうがよろしいのではないかと思います。