ボッブ・ビング・フォート−トラメル『IBMのキャリア開発戦略』

共監訳者の先生方から、メアリー・アン・ボッブ、ダイアナ・A・ビング、シェイラ・フォート−トラメル著、川喜多喬・平林正樹・松下尚史監訳『IBMのキャリア開発戦略−変化に即応する人事管理システムの構築』をご恵投いただきました。ありがとうございます。

IBMのキャリア開発戦略―変化に即応する人事管理システムの構築

IBMのキャリア開発戦略―変化に即応する人事管理システムの構築

世界に冠たる米IBMのキャリア・ディヴェロップメント・プログラムの体系的な解説書で、現にその運営に携わっている・携わってきた著者らの筆になるものだけに、非常にわかりやすくリアリティに富んでいます。内容はというと多分にOJT・内部昇進によるもので、一見して日本企業のキャリア開発と思ったほどの距離はないという印象を受けます。ということは、実は本当に知りたいところの、このプログラムを実践したものの所期の成果を得られなかった従業員についてどのような取り組みをしているのか、ということが書かれていないということでもあります。そこにわが国企業の人事管理の苦心があるわけなのですが。

水町勇一郎『労働法第5版』

水町勇一郎先生から、ご著書『労働法第5版』をご恵投いただきました。ありがとうございます。

労働法 第5版

労働法 第5版

2007年の初版以来、取り組みやすい教科書として定評のある本書ですが、今回はかなり大幅な加筆がされています。「非正規労働者に関する法」が独立した章としてまとめられているのが目をひくほか、集団的労使関係法のボリュームも増えています。そろそろ、岩波新書の改訂版もほしいところです。

労働政策研究・研修機構様より

独立行政法人労働政策研究・研修機構様より、以下の資料をお送りいただきました。いつも本当にありがとうございます。

労働政策研究報告書
No.162『東日本大震災職業訓練の現場―ポリテクセンター宮城の被災から復旧・復興までの記録 ―(JILPT東日本大震災記録プロジェクト取りまとめNo.7)』
http://www.jil.go.jp/institute/reports/2014/0162.htm

調査シリーズ
No.116『大学・短期大学・高等専門学校・専門学校におけるキャリアガイダンスと就職支援の方法―就職課・キャリアセンターに対する調査結果―』
http://www.jil.go.jp/institute/research/2014/116.htm
No.117『若年者雇用支援施策の利用状況に関する調査(ハローワーク求人企業アンケート調査)』
http://www.jil.go.jp/institute/research/2014/117.htm
No.119『男女正社員のキャリアと両立支援に関する調査結果(2)―分析編―』
http://www.jil.go.jp/institute/research/2014/119.htm

資料シリーズ
No.130『職業相関表―2万人のデータからみた職業の類似性―』
http://www.jil.go.jp/institute/chosa/2014/14-130.htm
No.131『欧州におけるキャリアガイダンス政策とその実践? 欧州における生涯ガイダンスに向けたシステム全体の変化―政策から実践へ―』
http://www.jil.go.jp/institute/chosa/2014/14-131.htm
No.132『欧州におけるキャリアガイダンス政策とその実践? 就業者を支援するキャリアガイダンスのレビュー ―職場でのキャリア開発―』
http://www.jil.go.jp/institute/chosa/2014/14-132.htm
No.133『欧州におけるキャリアガイダンス政策とその実践? ヨーロッパ諸国の公共雇用サービス機関(PES)におけるキャリアガイダンス―傾向と課題―〔欧州委員会レポートの翻訳及び解説〕』
http://www.jil.go.jp/institute/chosa/2014/14-133.htm
No.134『中小企業と若年人材―HRMチェックリスト、関連資料、企業ヒアリングより採用、定着、動機づけに関わる要因の検討―』
http://www.jil.go.jp/institute/chosa/2014/14-134.htm
No.135『職業の現状と動向―職業動向調査(就業者Web調査)結果―』
http://www.jil.go.jp/institute/chosa/2014/14-135.htm

例によっていずれも興味深いのですが、今回面白かったのは西澤弘さんの手になる『職業相関表―2万人のデータからみた職業の類似性―』で、408の職業を労働者機能、教育訓練、職業移動の観点から整理して、相互の類似性を明らかにしています。添乗員と行政書士ケースワーカーと広報事務員など、ちょっと思いがけない職業が実は似ている、という発見がたくさんあって楽しい調査になっています。