梅崎修『日本のキャリア形成と労使関係』

 カレンダーを配るというアナログな外回りのために出社しました。対面で現物を配って歩くというのは感染症対策的にかなりマズいのではないかと思うのですが、逆にいえば落ち着いている今だからできることをやるということでひとつ。さて。
 梅崎修先生から、最近著『日本のキャリア形成と労使関係ー調査の労働経済学』をご恵投いただきました。ありがとうございます。

 そういう事情で職場でようやく受領してまだ序章しか読んでいないのではありますが(第1章を読み進めるうちに「ヤバいこれは仕事にならんぞ」と察知して中断しました(笑))、梅崎先生のこれまでの研究成果の中間まとめという感じの本で、小池和男先生のセオリー・メソッドを乗り越えていこうというまことに野心的な試みのようです。400ページ近い大著の半分くらいが集団的労使関係の分析にあてられているのは私にはうれしいところ。まもなく年末年始のお休みに入りますので、楽しみに勉強させていただきたいと思います。
 しかし梅崎先生はこれだけのボリュームの調査をこなされ、本も論文も多数お書きになり、秩父でフィールドワークもされ、それでなお大量のマンガと映画を消化されているという、なんか梅崎先生は実は3人いるんじゃないかとか1日が48時間あるんじゃないかとかなどと思うことしきり。そのバイタリティにはただただ脱帽です。