平成28年版労働経済白書

厚生労働省の安達佳弘さんから、『平成28年労働経済の分析(厚生労働白書)』をお送りいただきました。ありがとうございます。厚生労働省のウェブサイトから全文がお読みになれます。装丁・印刷されて書店に並ぶのはまだなのかな。
http://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/kousei/16/
昨年に続いて労働生産性について力を入れて分析しているのが目につきます。内容的にも、日本の労働生産性の伸び悩みは主に付加価値の伸び悩みによることや、最低賃金が近年大きく伸びたことで相対的にみれば国際的にもあまり見劣りしない(金額水準はまだ低い)レベルに達していること、最賃引き上げなど低賃金層の賃金引き上げが全体の労働生産性向上につながりうること、労働移動については実は先進諸国は近年いずれも産業間移動が停滞しそれによる生産性向上も限定的であること(産業構造高度化が行き詰まっているということでしょうか)など、非常に興味深いものが含まれています。まだ拾い読みですが、今年も楽しみに勉強させていただきたいと思います。