JILPT資料

労働政策研究・研修機構(JILPT)様から、労働政策研究報告書・調査シリーズ・資料シリーズ各4点、計12点をお送りいただきました。いつもありがとうございます。
内訳は以下のとおりで、リンク先の記載があるものはJILPTのサイトで全文PDFがごらんになれます。

調査シリーズNo.93『地域における生産活動と雇用に関する調査』
http://www.jil.go.jp/institute/research/2012/093.htm
調査シリーズNo.92『企業の社会貢献の取組みと労働者のキャリア形成―実証:中高年期に障害者雇用に携わった人々―』
http://www.jil.go.jp/institute/research/2012/092.htm
調査シリーズNo.91『中小企業における既卒者採用の実態』
調査シリーズNo.90『ジョブ・カード制度における雇用型訓練受講者の追跡調査―「第1回・第2回転職モニター調査」結果速報―』
http://www.jil.go.jp/institute/research/2012/090.htm
資料シリーズNo.102『諸外国における能力評価制度―英・仏・独・米・中・韓・EUに関する調査―』
http://www.jil.go.jp/institute/chosa/2012/12-102.htm
資料シリーズNo.101『職業分類の改訂記録・厚生労働省編職業分類の2011年改訂』
http://www.jil.go.jp/institute/chosa/2012/12-101.htm
資料シリーズNo.99『雇用調整助成金による雇用維持機能の量的効果に関する一考察』
http://www.jil.go.jp/institute/chosa/2012/12-099.htm
資料シリーズNo.97『日本企業のコーポレート・ガバナンスと人事戦略』
http://www.jil.go.jp/institute/chosa/2012/12-097.htm
労働政策研究報告書No.143『「JILPT多様就業実態調査」データ二次分析結果報告書―ニュー・フロンティア論点とオールド・フロンティア論点―』
http://www.jil.go.jp/institute/reports/2012/0143.htm
労働政策研究報告書No.142『高齢者の社会貢献活動に関する研究―定量的分析と定性的分析から―』
http://www.jil.go.jp/institute/reports/2012/0142.htm
労働政策研究報告書No.141『学卒未就職者に対する支援の課題』
労働政策研究報告書No.140『シングルマザーの就業と経済的自立』
http://www.jil.go.jp/institute/reports/2012/0140.htm

どれも面白そうなのですがさすがに全部に目を通している時間はないかなあ。とりあえず『日本企業のコーポレート・ガバナンスと人事戦略』をパラパラと読み始めました。2005年、2007年、2009年と隔年で実施されている調査の分析結果ですが、全般的にあまり頑健な結果は得られていないようです。明確なのは大企業の長期雇用志向は変わらず強いこと、ROAの高い企業は平均勤続が短いこと(これは退職の多さより採用の多さの反映と思われる)などで、コーポレート・ガバナンスの変化や人事労務管理の変化が勤続や業績などに影響したと言う証拠はあがっていないようです。だからないとも言えないでしょうが。2009年調査は9月に行われていてリーマン・ショック後の大規模景気後退の影響はほぼ反映されていないと思われ、2011年(に調査が行われていればですが)の結果が注目されます。
まあ面白そうなものをちょこちょこつまみ食いしようかと思います。労働政策研究報告書にはエグゼクティブ・サマリーがついていて助かります。いやエグゼクティブじゃありませんけど(笑)。