自衛官給与、能力重視に

今朝の日経から。

 特別職国家公務員である自衛官の給与体系を能力重視に改めるため、現在は一つの俸給表を三種類に分ける構想が政府・与党内で浮上してきた。能力に応じ給与に格差を設けて隊員の士気を高めるのが狙い。訓練主体だった従来の業務と比べ、国際貢献の増加などで能力差が表れやすくなっていることも背景にある。
 自民党は六日の国防部会でまとめる「自衛官の質的向上と人材確保・将来の活用に関する検討」の提言に俸給表改革を明記する。二〇一一年度の導入を目指す。改革案は俸給表を(1)将官(将から新設の准将)(2)幹部自衛官(一佐から三尉)(3)曹准士自衛官(新設の上級曹長から准尉、二士)――の三つに区分けし、それぞれの上限と下限の給与差を拡大する。
 階級が上がった場合の給与の引き上げ幅を大きくするとともに、階級が下でも評価によって上級者を上回る給与が得られる仕組みとする。現行では自衛官は一般職公務員に比べて級別の給与差が小さい。米英軍などは階級で俸給表が異なっており、防衛省も諸外国の制度の研究を急ぐ方針だ。
(平成19年6月6日付日本経済新聞朝刊から)

ふーむ。これだけではサッパリわかりませんが、「階級が上がった場合の給与の引き上げ幅を大きくするとともに、階級が下でも評価によって上級者を上回る給与が得られる」というのは民間企業の職能資格制度を連想させますね。俸給表が三種類、というのは民間企業で管理職と非管理職の賃金制度が異なっていることに対応するのでしょうか。