ネタ

「自動車工学」という雑誌に載っていた現役の自動車整備士さんの経験談です。エンジンが始動しなくなった、ということで軽自動車が修理に持ち込まれたが、ガソリン車なのにフューエルタンクに軽油が入っている。オーナーに話を聞いてみると、最近増えてきたセルフ式ガソリンスタンドで給油した際に、「軽自動車だから軽油を入れた」!
びっくりするような話ですが、こういう勘違いもたしかにあり得るのかもしれません。セルフ式スタンドがこれだけ増えてくると、モノが燃料だけに、間違えば炎上するケースも考えられるのであれば、たとえば給油口に燃料名を表示するとか(もう30年以上前になりますが、ガソリンが無鉛化されたときには、移行期には車両に「有鉛」「無鉛」が表示されていました)、なんらかの対策を考えなければならないのかもしれません。まあ、間違えたら始動しない安全設計になっているのだろうとは思いますが。
労災事故でも、大きな災害は「なぜこんなことが」というような、考えられない状況で起こることも多いわけで、職場の安全対策にも通じる話だと思います。

  • もちろん、だからセルフ式の規制緩和が間違っていたというわけではありませんし、たとえば給油ノズルと給油口の形状をガソリンと軽油で異なるものとして誤給油ができないようにするといった過剰な規制強化をすべきだというわけでもありませんので念のため。