連合会長に古賀氏

昨日の新聞で、笹森清氏にかわる次期連合会長に、電機連合の古賀伸明氏が内定したと報じられていました。前回は笹森氏とゼンセン同盟の高木氏との「ガチンコ勝負」になったわけですが、今回は「推薦委員会」による自民党も顔負けの密室人事に逆戻りしたようです。
まあ、連帯こそ命の連合としては、組織を二分しての選挙戦は避けたいというのはわからないではありません。しかも、今回古賀氏のほかに意欲を示していたのは現事務局長の草野忠義氏で、電機と並ぶ連合の最有力単産である自動車総連ですから、仮に正面衝突して一方が組織運営から離脱するという事態は連合としてはなんとしても避けたかったでしょう(現在、ゼンセン同盟が離脱しているのはたいしたことないというつもりはありません)。今月初あたりから笹森氏が「古賀後継」を匂わせていたのも、そういう意図かもしれません。
それはそれとして、電機連合といえば産別のなかでも最も先進的な取り組みで知られており、しかも古賀氏はそのなかでも最先端を行く松下電産労組の出身ですから、今回のトップ交代で連合の路線が現実的なものに改善されることを大いに期待したいものです。