愛・地球博 食事編その2

昨日の続きです。
さて、食事全般についてなのですが、「高い」という意見をきのう紹介したサイトから拾ってみましょう。

 見てわかる通り、1,000円前後が基本の価格設定になっているようなりよ。まあこの程度なら……とも思うなりが、…ちなみに、上を見たらもっと高いメニューはあって、例えば日本料理のなだ万の「懐石 桐」は10,500円、クィーン・アリス・アクアの一番高いコース料理は13,000円などなど。その他、各レストランのコース料理や豪華弁当系は3,000円前後するものがザラのようなりよ。まあここら辺はそういうニーズもあるとは思うので別に良いとは思うなりが、安いメニューが少ないという点が問題なりよね。
http://www.narinari.com/Nd/2005034224.html?xml

「1,000円前後が基本」ねぇ・・・まあ、そうですかねぇ。でも、実際行ってみると、北ゲート近くの「森のカフェ」(リニモで来るとたぶん一番最初に目に入る食べ物屋さん)は焼きそば500円、天むす450円だったぞ。麺類は500〜600円くらいのものもけっこう見かけたし・・・


で、現地のメニューを画像で紹介しているサイトがありますので、ご関心のある向きは見てみてください。
http://members.goo.ne.jp/home/expo-menu
まあ、「外食」だということを考えればこんなものではないでしょうか。しかも「イベント会場」なんですから。そもそも、各店とも半年しかない期間のために店舗や調理機器、什器などの投資をしているわけですから、その回収を考えれば世間相場より若干高くなることは当たり前。しかも、一応それなりにお国振りを入れたりして付加価値をつけているわけですし。
ちなみにコンビニも何軒かありますが、これはほぼそこらのコンビニと同じ値段です。まあ、もともとコンビニというのは深夜営業などの利便性を売りにして価格は高め(たとえば、セブンイレブンはイトーヨーカ堂より高い)ですから、万博会場でも同価格というのはうなずけます(ちなみに万博会場のコンビニは町中と較べると品揃えは見劣りするように感じました)。
要するに、「安いメニューが少ないという点が問題」なんていいますが、万博会場のようなところで59円のハンバーガーや280円の牛丼や100円ショップのダイソーを求めるほうが無理なのではないでしょうか。スキー場の1,500円のカレーを「高いけれど仕方がない」というのに、万博のカレー(相場は800円くらいのようですが)は「高くてけしからん」というのは矛盾しています。
どうして、万博の食べ物の価格は許されないのか?ふたつくらい考えてみました。まずは、http://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/0503/24/news076.htmlがこんなことを書いているのですが・・・

 開幕前の18〜19日に、記者は取材をする機会に恵まれた。東京に戻ってきてからあちこちで「万博どうだった?」と聞かれるのだが、思い出すのは寒さとひもじさと行列、そしてとんでもなく飲食物が高かったことばかり。ああ、思い出すだにひもじかった……。

 会場内にはサークルKやファミリーマートなど、コンビニもいくつかある。しかし弁当を買って外で食べていた人に聞いてみたところ、「列に並んでからお金を払うまで1時間並んだ」とのこと。
 この日の入場者数は6万人。万博運営本部によれば、会期中の土日祝日には、1日20万人の入場者を見込んでいるという。しかし内覧の時点で、リニモに乗るのに1時間、入場するのに1時間、人気パビリオンを見るのに100分、食事をするのに50分行列という状態だったわけで、これから愛・地球博を見学予定の人には「行列にめげないでね」とだけメッセージを送りたい。

ふーん、という感じですが、これは要するに「高い」ことではなくて「行列」に憤慨?しているのではないかと思うのですがどんなもんでしょう。「食べ物屋には行列ができている」→「行列しないで食べられる店は高い」→「したがって万博の食べ物は高い」という三段論法(?)ではないかと推測するのですが。で、内覧会の取材ということで至れり尽せり?の配慮を期待していたらイキナリ並ばされたり、待たされたりと、十分に「お世話」してもらえなかった恨みが重なって、「けしからん!」となり、「とんでもなく高い」となってしまったのではないかと邪推。
実際、現地に行ってみるとお昼時の行列はけっこうなものがあり、とりあえず屋内で椅子とテーブルで食べられるお店はだいたい行列。行列ができていないのは「なだ万」とか「クイーンアリスアクア」といった高級店。もっとも、ブッフェやファーストフードの類は人だかりはしていましたがそれほど並ばなくてもよさそうでした。まあ、考えてみればビジネス街の昼休みだって似たようなものだ、という程度のもので、そうとんでもない混乱ではありませんでしたが。で、私は並ぶのも気が進みませんでしたので時間帯を少し外しましたが、手頃なレストランは2時過ぎまで行列でしたので、これは休日はかなりの混雑になるのかもしれません。とはいえ、それこそ半年間の万博のためにピーク時にあわせて設備投資するわけにはいかないことも当然で・・・これも致し方のないところでしょうか。もっとも、TDLの一部レストランのように予約制にするとか、メニューを減らして作りおきしておいて回転を早くするとか考えられなくもありませんが・・・まあ、味気ないでしょうかね(一部のレストランは予約も受けるようですが、そういう店はやはり高い店です(笑))。やはり並びたくないなら混雑時間帯を外すよう努力するしかないということでしょうか。さすがにレストランも3時過ぎるとガラガラでしたし。というか、食事時以外は閉店しちゃう店もあるみたいでしたけどね。
ただ、サークルKは会計まで1時間という感じには全然見えませんでした。おそらく、スタッフを増やすとか動線を変えるとか改善したのでしょう。そういう意味では、ほかのレストランも内覧会のときはけっこう混乱していたのかもしれません。ただ、先日も書きましたが、内覧会というのはある意味最終チェックなのですから、問題があるのはむしろ当然、その後改善されればいいわけで、そのあたりは記者の方ももっとおおらかな心があってもいいのではないかと思うのですが(笑)
長くなったので今日はこのへんで。明日はいよいよ、万博食事問題の核心(?)、弁当持込問題を考えてみます。