愛・地球博

少し前の話ですが、そういえば先日、「愛・地球博」に行ってきました。交通の混雑とか行列とか、食べ物が高いとか、いろいろと悪評があったわけですが、行ってみるとそれほどのこともなく、開場から閉場まで、一日十分に楽しめました。それでも半分も見学できませんでしたので、ぜひもう一度行って見たいものです。
実際、会場はよく整備され、清掃も行き届いて快適でしたし、展示内容はさすがにレベルにバラツキはあったものの、面白いものも多々あり、全体としてはかなりクオリティが高いように思います。もちろん、ストレスや不満もけっこうありましたが(笑)、それでも全体的にみれば満足のいくもので、当初マスコミから受けた不評はなんだったのか、首を傾げざるを得ません。
もっとも、振り返ってみればもともと招致から準備の段階を通じて、マスコミには「いまどき万博かよ」という冷めたスタンスがあったような感じはします。これはマスコミ自身の姿勢に加えて、国民全般の意識の反映でもあったでしょう。サッカーのワールドカップはカッコイイけれど、万博なんてカッコワルイ、というのは感情としてはおおいにわかるものがありますし、そうなるとマスコミの取り上げ方もそれなりのものになるのも当然です。いくつかの調査結果で万博の周知度が1年前くらいまでかなり低かったのも、「実は知ってるんだけど、知らないって答えたほうがカッコイイ」という人が多かったのではないかというのが私の推測です(根拠なし)。で、ある程度近づいてくると「さすがに知らないって答えたら『こんなことも知らないのか』と思われそう」という人が増えてきたのではないかと。どの程度かはともかくとして、一部にはそういうこともあるのではないかと思うのですが。
そういう意味で、「愛・地球博」はかなりのハンデを負ってのスタートだったといえるでしょう。当初の入場者数の不振もその影響がありそうで、それが日を追ってペースが上がってきたのは、実際に行って見た人の感想が意外に?好評だったことなどから、その真価が知られはじめたということなのかもしれません。
まあ、一回行って見ただけではなんともいえないわけではありますが、いろいろと感じることも多々ありました。というわけで、「川喜多喬・人材育成論シリーズ」に代わって、明日からは「愛・地球博」シリーズを何回か書いていこうかと思っています。