ルーキージョブリクエスト制度

本日の日経新聞によれば、みずほフィナンシャルグループが、新入社員の配属希望を初回の人事異動に反映する制度を導入しるそうです。

 みずほフィナンシャルグループ(FG)は七月、新入社員の配属希望を初回の人事異動に反映する「ルーキージョブリクエスト制度」を導入する。若手のキャリアへの意識を高めるのが狙い。銀行員は入行から四、五年は支店を渡り歩くのが通例で、若手の希望を異動に反映するのは例があまりない。
 新制度はまだ異動を経験していない入社一―三年目の総合職から二カ所目の配属に関する希望を聞き取り、銀行、信託、証券、シンクタンクなどの中から最も適した部署に配置するのが柱。
 対象社員は七月に「法人営業」「個人営業」「調査」「システム」など十三のグループから希望職務を自己申告。直属の上司との面談やグループ各社の人事部との調整を経て、十月以降に順次異動する。
(平成17年3月10日付日経新聞朝刊)

ちょっとよくわからない制度(たぶん記事の書き方がまずいのだと思いますが)ですが、最初に現場(支店)を経験させて、そのあいだに自分の行きたい部門・職務を考えてもらう、というのはひとつのアイデアではあると思います。入社直後だとどうしても配属希望は花形部署や本流部門に偏るでしょうが、1−3年現場を経験すれば、仕事のことも自分のこともそれなりにわかってくるでしょうから、入社直後よりはよほど合理的で現実的な判断ができるでしょう。
もっとも、これはなにも1−3年めにかぎらず、たぶん定年までずっと同じことでしょうし、入社直後から異動希望などについて話し合う自己申告制度を持っている企業も多いですから、その部分はそれほど目新しいものではありませんが(新入社員に配属希望をきかないのだとしたら、それは珍しいかもしれません)。
この10年くらいで銀行の仕事もずいぶん変わり、幅広くなったようですから、従来のような人事異動ではうまくいかなくなった、ということの反映かもしれません。