正論でしょうが

今朝の日経新聞1面の連載「平成の開国」は金融業の自由化を取り上げています。そのなかにこんな一節がありました。私は金融のことはよく知らないので内容の是非はわかりませんが、おそらく正論なのだろうと思います。

 橋本龍太郎政権が日本版金融ビッグバンを唱えたのは一九九六年。業態の垣根を壊す「業務の自由化」という第一の目標の実現は十年経てもおぼつかない。
 「日本の金融は漸進主義。染みついた文化が思い切った改革を阻む」。日銀出身で経済産業研究所の上席研究員、植村修一(48)はいう。「金融システムを支えるインフラ」との特権意識が競争から自らを遠ざけ、顧客にとって不便で魅力のない商品を放置する。

でも、これって、実は新聞と同じなんじゃないですか?社会の木鐸だかなんだか知りませんが、「報道の自由」だの「国民の知る権利」だのいった「特権意識」をふりかざして再販制度固執し(日経お気に入りの表現を使えば「しがみつき」)、「自由な価格競争から自らを遠ざけ」ているのはどの業界なんでしょ?
ま、云ってることは正論なんでしょうが、金融業界としても新聞にこうは言われたくなかったと思うぞ。