ふと思った

今朝の日経から。

 枝野幸男経済産業相細野豪志原発事故担当相は9日、東京電力資源エネルギー庁原子力安全・保安院に福島第1原子力発電所1〜4号機の廃炉へのロードマップ(工程表)作成を指示する。年内をめどに提出させる方針。…
 原子力委の計画案によると来年から廃炉の準備作業に着手。使用済み核燃料プールの燃料取り出しは3年以内に始め、原子炉内で溶け落ちた核燃料の回収は10年以内の開始を目標とする。廃炉完了には30年以上を見込む。
平成23年11月9日付日本経済新聞朝刊から)

ということは労働市場的にいえばあと30年は確実に原発関連の仕事があるということになりますね。この間、相当に技術開発なども進展するでしょう。この過程で日本が高度な廃炉技術を確保することができたとすれば、すでに世界中に原発があり、かつフランスのように今後も続けることを明言している国もあることを思えば、実は原子力技術というのはかなりの成長産業というか、将来性のある分野なのかもしれません。
学生さんの間では原子力工学の人気低下が言われているという話もあるようですが、案外原子力はこれまで以上に若者が目指すに値する分野になっているのかもしれません。というか実際これだけ長期を要するとなるとこの分野を目指す若者がいなくなるのは困るわけで。
(11月10日追記)とふと思ったのですが、しかし考えてみるとボリュームとしてはそれほど大きくはならないかもしれません。